8月の出来事

司祭 パウロ 上原信幸

「第59回日本聖公会GFS全国研修会 in 神戸」報告

  8月18日(月)〜20日(水)の3日間、北海道から沖縄までの各教区からGFSのメンバー13名を迎え、学びと交流の時を共有することが出来ました。上原チャプレン夫妻、浪花候補生を始め、日曜学校教師会の皆様には会場作りを、聖歌隊の荒木姉・小林姉には食事のこと、覚前姉には手芸《まけないぞう》の制作指導とお世話になりました。篤く御礼申し上げます。
 今回のテーマは[震災]。中村豊主教さまの講演では、19年前のご自身の体験や教会のホールが避難所となった経緯、教会再建の秘話などの話を聞くことができました。また、ミカエル教会の小西姉・本田姉からは苦難に遭遇しながらも人とのつながりの大切さ、記録というのは一人一人の小さいことこそ残して行くこと、被災時に役立ったことなどのお話を伺いました。

 次に東京教区の水谷姉から、GFSの東日本大震災支援活動の3年間の歩みを映像で紹介されました。また、3年前のアイルランドで開かれた、GFS世界会議で日本の支援が決議され、贈られた義援金で釜石をはじめ各地にミシンが贈られました。さらに月島聖公会で月に一度行われている「つきしまキッズデイ」は、放射能汚染を恐れて東京に移住している母子を招待して、子どもは1階で遊び、母親達は子どもから離れて2階でお茶とコーヒーでゆっくり過ごす試みです。しかし、子どもたちは父親を福島に残しており、福島は微妙な立場にあり、前途多難な中での温もりです。今後も活動を続けるが、若人を活動に呼び込めなかったという反省がある、という報告を聞くことができました。

 次にミカエルの教会の高校生・大学生から東日本大震災時の室根での支援活動の報告を聞きました。初めて出会うボランティアとともに絡み付いた漁網を解きほぐす作業などに聴き入りました。当時の中学生は高校生に。高校生は大学生となり、震災から3年という時間の経過を感じることができました。講演会にはミカエルの信徒の方も聞きに来てくださり、最後に一緒に復興ソングを熱唱しました。

 夕食後、与那嶺会長とジュニアの中村絵美里さんからの世界会議の報告もまた示唆に富み、聴き入ることができました。GFSの「girl」という言葉に関する話し合いもあり、boyの支援はあるが、やはり女性自身が立案し行動に移し、従属しないようにする大切さを再認識したようです。

 2日目は[人と未来・防災センター]とメリケンパークに出かけ、地震の疑似体験、資料の展示、東北大震災の映像などに触れ、地震の恐さ、津波の脅威を実体験されました。参加の方々は支援や募金で尽力されていますが、地震の経験がない方が殆どでした。「今さら震災?」という思いもあったようですが、「19年経った今だからこそ語れるし、語り継がねば」という感想もありました。

 神戸は表向き立ち直っているように見えますが、それ以上に津波の被害、そして原発の問題を抱えた東北の方々に私たちは何が出来るだろうと最終日の振返りでも色んな意見が出ました。そうした中で、「神戸は希望です。神戸の復興の様子を東北に伝えたい。日本聖公会GFSは世界から沢山みられていて、思いが届いており、祈ってくださっています。」との会長の言葉が印象に残りました。
「第59回日本聖公会GFS全国研修会 in 神戸」報告

(文責 幣原直子)

第51回神戸教区中高生大会開催!

 去る8月12日〜15日まで、広島復活教会の小林真綾姉を大会長として、呉市大空山青年の家を会場に第51回神戸教区中高生大会が行われました。参加者は、関係学校の中高生やキャンプサーバー、教役者を含めて約70名が参加しました。当教会からは中高生7名、キャンプサーバー1名が参加しました。今年度は「はばたく〜今をみつめて〜」というテーマで語らいの時がもたれました。また、ウォーク・ラリー、レクリエーション、運動会、肝試しなどのプログラムそして祈りの時を通して中高生達の主にある交わりが深まりました。当初野外で予定していた肝試しは、直前の雨に見舞われながらも、教役者や施設の協力もあり、急遽施設内で行うことができ、楽しい時間を過ごすことができました。
 来年度は神戸聖ヨハネ教会の藤井漱之介兄が大会長を引き継ぎました。これからの中高生たちの働きを覚えてお祈りください。
第51回神戸教区中高生大会開催

夏のミカエル教会中高生会

 中高生大会の熱も冷め止まぬうち、8月23日〜24日までミカエル教会の中高生が、神戸伝道区内の中高生を招き、大学生を含め約30名が参加しました。1日目のお昼から教会掃除に加わり、夕の礼拝を行い、夕食はペットボトルを使った流しそうめん台をみんなで作り、そうめん流しを堪能しました。夕食後は、花火大会が行われ、楽しい思い出を作ることができました。2日目には朝から教会内の掃除、礼拝後の茶話会の準備に加わり、また、日曜学校お楽しみ会でのお手伝いをしました。
 今回の集いでは、中高生が友人を教会のイベントにお誘いし、多くの仲間がミカエル教会に集うことができました。中高生たちが友達を通して、神様に出会えたことが何よりの感謝です。
中高生大会

日曜学校夏のお楽しみ会!

 8月24日(日)14時からは、日曜学校お楽しみ会が開催されました。神戸伝道区の日曜学校の生徒や保護者、教役者など総勢約50名が参加しました。
 お楽しみ会ではカレー作り、中高生たち司会でのすいか割り、浪花候補生によるペットボトル空気砲作り、夕の礼拝、花火大会というプログラムで楽しい時間を過ごすことができました。
 ミカエル教会の日曜学校は、毎日曜日9時半から幼稚園児から小学生までを対象に小チャペルで礼拝をささげた後、分級(お誕生日会、クッキング、外遊び、お勉強会)などを行っています。2学期にはバザーやクリスマスでの聖劇なども行いますので、興味・関心のある方はぜひ日曜学校へお越しください。また、日曜学校のお手伝いをしてくださる大人のお友達も大歓迎いたします。
日曜学校夏のお楽しみ会

青年交流会開催!

 8月24日の夕方から27日まで、教区の青年交流会が徳島インマヌエル教会で開かれ、教区内から20名の青年・教役者が集まりました。当教会からは浪花候補生ら2名の青年が参加しました。
 今回の交流会ではインマヌエル教会の墓地の清掃を行いました。インマヌエル教会の墓地は竹林に囲まれていたので竹を切り取る作業を行いました。参加した青年のほとんどが「ワーク・キャンプ」の初参加だったこともあり、慣れない作業に汗をかきながら頑張っていました。作業後、切り取った竹を教会に持ち帰り、その竹を使って夕食は流しそうめんを楽しみました。また、2日目は切り取った竹を束にする作業を行い、夕食は教会の信徒の皆様とBBQで交わりの時間を持つことができました。これからの青年たちの働きのためにお祈りください。
青年交流会開催

六甲中学校教会訪問

 8月3日(日)の礼拝後、カトリック教会のミッション・スクールである六甲学院六甲中学校の生徒と先生方がミカエル教会に訪問されました。六甲中学校では4年前から、中央区にある諸宗教の施設を訪問する課外授業を続けておられます。
 生徒たちは事前に聖公会について勉強してきたので、質問タイムでは「カトリック教会と聖公会の違いは何ですか?」「聖公会はヘンリー8世の離婚で出来た教会と聞きましたが、本当ですか?」など難しい質問をされ、解答者の浪花候補生もタジタジになるほどでしたが、有意義な交わりの時となりました。良き交わることができたことを神様に感謝すると共に、六甲学院のこれからの働きの上に神様の祝福がありますよう、お祈りいたします。
六甲中学校教会訪問

旧聖堂ステンドグラスについて

 情報提供のお願い 北海道立近代美術館より、同館所蔵のステンドグラスの製作者チャールズ・イーマー・ケンプ(19世紀〜20世紀初頭)の作品が、1945年6月に空襲で焼失した当教会の旧聖堂の西窓にもあったという文献があり、そのステンドグラスについての問い合わせがありました。 ヨーク教区他、英国の多くの主教座聖堂の窓などにその作品が填められている、著名な製作者だということです。当教会の西窓にはめられていたステンドグラスについてご存じの方、写真などをお持ちの方は情報の提供をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。


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